2016年5月30日月曜日

あれは10数年前にあった本当の出来事


夜には気温が零度近くになると美人のお姉さんが朝の天気予報で言っていたのが耳に残っていた。
その時は、まさかあんな事がおきるなんて思いもしませんでした。

その日はクレーム処理、原状回復、入居前チェックが他の日より多く非常に疲れていました。

こんな日は早く帰ってお風呂に入って寝たい所です。

事務処理を早々に切り上げて帰宅し、冷え切った体を温めようと湯船につかりました。

さて、ビールでも飲もうかとお風呂から出た時に携帯が鳴りました、時間帯からして嫌な予感です。

着信を見ると緊急連絡のコールセンターからでした。

当時は6時以降にクレームが入るとコールセンターから私の携帯につながる中堅社員にありがちなシステムが採用されておりました。

尚且つ、携帯費用は会社が負担していましたので出ない訳にはいかないのです。

コールセンターの方は00マンション202号室の田中虎子さん(仮名)からで、玄関ドアが開かないとの事です、暗証番号式らしいです。



私 『東上不動産です、玄関が開かないみたですね』

虎子 『そうなのよ、何回やっても開かない、早く何とかしてよ(怒)』

私 『申し訳ありません、暗証番号のお間違えないですか?』

虎子 『間違える訳ないでしょ、いつも同じ番号使ってるんだから(怒)』

私 『そうですか、リセットボタンがあると思うのですが一度リセットボタン押してもらってもいいですか?』

虎子 『押してやってみたわよ(怒)、早く何とかしてよ!仕事から帰ってきて疲れてるんだから(怒)』

私 『わかりました、20分位でお伺い出来ますので少々お待ち下さい』

虎子 『そんなにかかるの!疲れてるし寒くて風邪ひいたらどう責任とるのよ(怒)』

私 『申し訳ありません、すぐに行きます』


到着するまで対処法を色々考えます、自家用車には最低限の工具しかないので会社に行って作業車に乗り換えた方がいいかな?最終的に開かなかった場合には2階なのでハシゴを使ってガラスを割ろうかな?でも網入りガラスだから面倒なんだよな、室内に散らばったガラスを片づけるのも面倒だしな、ガラス交換費用はオーナーさん出してくれるかな?、、、何て事を考えながら、、、、、。




15分後到着


私 『虎子さん、その部屋は203号室ですよ』



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